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(発行日 2026年3月13日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

税理士  坂部 達夫


 3月15日という絶対期限のある確定申告業務。その渦中にあって私たちが対峙しているのは、単なる数字の羅列ではなく、顧客の切実な「願い」です。「納税は最小限に抑えたい」という現実的な欲求と「経営や人生をより良くしたい」という本質的な願い。これらは時として相反するように見えますが、私たちはその結節点にこそ真の役割があると考えています。私たちが提供するのは単なる「計算」という事務作業ではありません。法律という厳格な制約を「柔らかく受け止めつつ」、経営や人生の羅針盤となる最適解を提供するのです。現状維持に甘んじることなく、未来をより良くするために変化を選択する。そのプロセスにおいて発生するコストが税金であると捉えています。私たちはその痛みを理解し、それ以上の価値(一歩先の改善案)を提案し続ける姿勢を貫きます。


 

今月のトピックス

長期トレンドに変化なし、金価格暴騰と暴落の背景

生活設計塾クルー 亀井 幸一郎  


1.NY金1月に暴騰そして暴落

 2025年に年間ベースで64%もの上昇となったニューヨーク金先物価格(NY金)は、年明け1月に上昇が加速しました。
 1月中旬以降にNY金は、バブル的様相を示し、暴騰そして暴落と表現できる値動きになりました。
 1月26日に初めて1トロイオンス(約31.1㌘)当たり5000ドル台に乗せると、それから3日後の1月29日には一時5626.80ドルを付ける記録的上昇となりました。年初来わずか1カ月たらずで、1013.70ドル(23.4%)もの暴騰でした。
 ところが、翌1月30日には一転して大量の売りを浴び、1日で609.7ドル(11.4%)安の過去最大の下げ幅を記録しました。
 国内金価格もこれに合わせて高騰し、1月29日に店頭小売価格(消費税込み)が初めて1グラム当たり3万円を突破と報じられました。しかしNY金の動きに合わせ、1月30日の2万9628円から翌営業日(2月2日)には1日としては過去最大の下げ幅2916円安を記録することになりました。
 その後、急速に落ち着きを取り戻し、NY金は足元で昨年末比15%ほど高い5000ドル前後を維持し、国内店頭小売価格も2月19日時点では2万7335円と、なお年初来では2367円(9.5%)高の水準にあります。

2.金市場の買い手に2つの種類

 それでは、何ゆえ年初の異例の高騰とその後の暴落相場に至ったのか。
 金市場の参加者は、大きく2つのカテゴリーに分類することができます。一つは金現物の保有を前提とした長期の買い手です。
 筆頭は近年急速に存在感を増した新興国の中央銀行です。外貨準備に占める基軸通貨ドルを、無国籍通貨でもある金(ゴールド)に換える動きが続いています。米ドルに対する信認低下が背景です。これは、外貨準備のポートフォリオの組み換えであり、価格が高騰しても売ることはありません。2025年までの4年間、年平均1000トンほどの購入が続いています。需給が締まり、値は上がりやすい環境が生まれているのです。

3.新興国個人の旺盛な現物買い

 新興国の個人による旺盛な買いも金現物を吸い上げます。代表的な国はインドや中国で、いずれも人口大国です。たとえばインドでは、光り輝くものを保有すればますます富み栄えるという宗教的ないわれがあり、農村部を中心に余裕資金はゴールドの購入に向けられます。中国はそうした宗教性は薄いのですが、そもそも歴史的に自国通貨よりゴールドを信用する国民性が指摘されています。
 中国をはじめとする特定の新興国群をBRICS(ブリックス)と呼びますが、このカテゴリーが生まれてから20年余りが経過しています。その間に、該当国を中心に経済成長が進み個人所得も増えました。
 つまり、ゴールドが買える豊かさを身に着け、大挙して金市場に参入しているのです。自国の中央銀行が買いを増やしていることも背中を押します。こうしてゴールドの現物需要は近年、急速に高まり、それが価格を押し上げるファンダメンタルズ(基礎的要因)になっています。

4.異例の高騰は投機筋の集中買い

 一方、参加者のもう一つのカテゴリーは、ゴールドの現物は要らないけれど値動きが欲しい(価格変動で利益を上げる)投資家の存在です。
 一般的に投資ファンドとして分類されますが、ヘッジファンドやCTA(Commodity Trading Advisor =商品投資顧問)などと、投機性の強弱で色分けされたりします。先物取引やオプション取引などを駆使し、投資効率を高め大きな利益を狙います。運用方法も事前に組まれたプログラムを元に、時々刻々変動する株価や為替、金利(債券相場)、また要人発言などをAI(人工知能)が判断し、高速売買を繰り返します。

5.投機的行動の自壊による下げ

 今回1月下旬の暴騰暴落を作り出したのは、これらファンドの投機的行動でした。買いのきっかけは、グリーンランド領有をめぐる行動やドル安を容認するかのようなトランプ大統領の言動でした。先行き不透明感を手掛かりに、先物市場で“爆買い”したのです。
 満つれば引く例えどおり、白熱の投機相場は溜まった買いポジションが一気に崩れ、暴落に至りました。急激に降り積もった新雪の雪崩(表層雪崩)のイメージです。きっかけは米連邦準備理事会(FRB)次期議長に利下げに消極的と見られる人物(ウォーシュ元FRB理事)が指名されたことでした。しかし、何でもよかったのです。市場の浄化作用とも言える過熱整理が一気に進展しました。
 残ったのは根雪部分とも言える長期スタンスの現物買いです。地政学リスクや米ドルの信認低下、各国の財政赤字の急膨張など買いの背景に変化はなく、金価格の上昇は続くとみられます。(2月20日記)



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あとがき
 先月行われた冬季五輪では日本人の活躍も多く盛り上がったが、個人的には、フィギュアスケート・エキシビションでの王者マリニンの魂の叫びのような演技に引き込まれてしまった。その強さの裏にある重圧と苦悩が痛いほど伝わり、一瞬で魅了されてしまった。どうしよう・・次回は米国を応援してしまうかも・・(喜志) 


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