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(発行日 2016年9月8日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 先日、四国の善通寺(75番札所)に行って来ました。ここは、「お遍路」の八十八霊場のひとつであり、弘法大師空海の生誕の地でもあります。そして、この善通寺は真言宗の総本山とされる3つの寺のうちの一つに数えられる、いわゆる真言宗信徒の聖地となっています(あとの2つは、高野山の金剛峰寺、それと京都の東寺)。
その真言宗の聖域に、浄土宗開祖法然聖人、そして浄土真宗開祖親鸞聖人を祀った御堂があります。真言宗は自力、浄土系は他力と言われ、水と油ほどの違いがあるといわれています。日本では13の宗派があるのですが、開祖が一堂に集う場所、しかも時空を超えて(弘法大師と法然聖人は生まれが360年違う)集う場所があるなど、信徒の方でもよく分からないと云われるほど不思議な話なのです。確かに、ここには弘法大師が浸かった産湯の水や、真っ暗闇をめぐる戒壇めぐり、法然聖人の将来の衆生を救うと誓った逆修の碑など、ドキドキするような邂逅(出会い)があります。

 

 

今月のトピックス

(一般社団法人)SOFIX農業推進機構のご紹介

税理士  坂部 達夫


日本あるいは世界の農業に革新的な好影響を及ぼすと思われる農業技術の推進のために、一昨年「一般社団法人SOFIX農業推進機構」が設立されました。主宰者は立命館大学の久保幹教授(生命科学部)で、坂部は監事に就いています。
農業者のみならず、肥料・堆肥メーカー、農業資材メーカーが注目している技術がここにはあります。

1.新しい農業価値

久保先生が確立した技術とは、一言でいうと農業の原点である「土」に科学的なメスを入れたものです。
日本は南北に長い地形の特性から、地域独自の食材があり、これは温暖な気候、適度な降雨、良質な土壌という環境があってのことです。ところが一方で、農業生産人口が年々減少し、また輸入食料品が著しく増加する中、わが国の食糧事情に不安を感じる人は少なくないでしょう。そこで久保先生は、安心・安全な農産物を安定して収穫するために、農業の原点そして地球の環境に立ち返り、土を徹底的に見直す作業から始めました。その到達点は、「土の物質循環と微生物」です。いろいろな微生物が気持ちよく生息できる土の環境が土の物質環境を良くし、植物を元気に育ててくれます。実は、この土の物質環境を良くする技術は昔からありました。いわゆる有機農法です。この勘と経験の有機農法を科学したものがSOFIX(ソフィックス)であるというと分かりやすいかもしれません。


2.土を診断する技術 

まず久保先生は、土地の微生物の種類や数量を遺伝子で解析し、植物の生長に寄与する成分(窒素・リン酸・カリ NPKと略します)との関係を明らかにする技術を開発されました。これを、「土壌肥沃度指標(Soil Fertile Index)」といい、具体的にこの指標を使って土壌の良し悪しを診断することになります。ここから先は、先生の話の受け売りとなるので正確性に欠けるかもしれませんが、その点はご容赦下さい。まず肥料に関しては、植物に有用な成分(NPK)を化学肥料として与える方法があります。この方法は即効性はあるのですが、植物生長のみに重点を置いた肥料であり、土の中の微生物の栄養とならず、結果微生物を減少させる可能性が高いのです。もう一つの方法は、動物の死骸や、糞、落ち葉などの有機物を与える方法です(いわゆる有機農法)。この時に問題になるのは微生物です。
有機物は土の中で、微生物によって「高分子化合物」から「低分子化合物」に分解され、植物の生長に必要な無機物として継続的・安定的に供給されることにより植物の生長を促すことになるのです。
そこで重要なのが、土壌にある微生物の質と量になるわけです。これが勘と経験で行っていたものを「環境DNA解析法(バクテリア数の遺伝子解析)」と「窒素循環活性評価(点)」・「リン循環活性評価(点)」により、肥沃度を診断できることとしたのです。


3.農作物の質と量

土の肥沃度を解析した後は、その土の微生物をどのようにコントロールをすればよいのかということが問題となります。そこで、久保先生は「堆肥品質指標MQI」や「有機資材品質指標OQI」という堆肥や資材の分析を通じて、どのような施肥を行えば、土壌中の微生物が活発化し、ひいては農作物の収量や品質が上がるのかも指し示されています。
私も、ビデオで、SOFIX技術で作られた農作物が一般の農法で作ったものと比較して収穫量が増加したり、保存期間が伸びたりしているのを目の当たりにしました。


4.おわりに

さまざまな農法がかつてから編み出され、多くの成果をあげてきました。それらの農業技術の中にあっても、このSOFIX農業推進機構が提供する技術は際立った優位性を持ち、生産者の経済的な効果、消費者の健康や味に対する嗜好に十分に応えられるものであると確信しています。
久保先生とその技術は、テレビをはじめ様々なメディアに取り上げられています。是非関心を寄せられて農業の6次産業化を目指すSOFIX技術にご注目下さい。

SOFIX農業推進機構HP   http://sofixagri.com/


私の部屋    「 オリンピック 」

 リオデジャネイロオリンピックが閉幕しました。
今回も印象に残る選手が多かったですね。体操の内村選手、競泳の萩野選手、レスリングの吉田選手、柔道もメダルラッシュですごかったです。
でも私の心に残ったのは卓球の愛ちゃんこと福原愛選手です。泣きながら練習する幼い姿を見てきたせいか、気持ちは完全に親戚のおばさんです。1球1球、瞬きを忘れるくらいテレビに集中し、試合終了時には見ていただけなのにヘトヘトになりました。結果は前回オリンピックと同じ銅メダルとなりましたが、「銅という漢字は分解すれば金と同じ」という彼女の言葉は、本当に名言だと思います。よくがんばったねと言ってあげたいです。
2020年の東京オリンピックについては、これまで、エンブレム問題や予算が当初の見込みより大幅に多くかかりそうなどネガティブな報道が多かったように思いますが、やはりスポーツ観戦はいいものですね。
4年後が俄然楽しみになってきました。

 

あとがき
先日の参院選の特番で、小泉進次郎議員の応援演説特集を見たときのことです。全国各地を笑顔で駆け回る進次郎議員のタフさを、番組スタッフが心配する一コマがあったのですが、進次郎議員は、「一日一生」とさらり。何気ない一言でしたが、咄嗟にでるあたりさすがだなぁと思うと同時に、自分自身を顧みる良い機会になりました。(坂部啓)

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