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(発行日 2014年2月7日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 「租税教育」というものが全国の税理士会で行われています。これは税理士会が税理士を講師として小中高などの学校へ派遣するというものです。色合いとしては「社会科の授業としての租税教室」です。学校側の要請は専門家である税理士に「税」についてわかりやすく有意義に説明してくれることを期待しています。ところが、税理士会側の統一レジュメは、財政的観点から税収の重要性を説明する(皆の税金が橋や道路になっているなど)にとどまっています。

 個人的には「税金」は、憲法上の「納税の義務」と、自らの所得を申告できるという「納税の権利」のバランス感覚の養成にもってこいの題材であると考えます。さらに、国や政治(参政権など)の歴史や仕組みなどを考える基礎教育として欠かせないものだと思います。

 ちなみに、他に「起業家教育」と「お金の(投資)教育」の3つが揃えば「生きるための基礎教育」はほぼ満たされるのではないか、個人的にはそんなことを考えています。

 

 

今月のトピックス

確定申告 Q&A

坂部 啓太


Q1.
給与所得者の特定支出控除の概要について教えて下さい。

A.給与所得者が次の@からEの金額を支出した場合、これらの金額は特定支出とされ、確定申告により一定の金額を超える特定支出の額を給与所得控除後の所得金額から差し引くことができる制度です。

1.特定支出控除の範囲
次の@からEの支出が特定支出となります(いずれも勤務先の証明が必要になります)。
@ 一般的な通勤費用
A 転勤に伴う一般的な転居費用
B 仕事に直接必要な技術や知識を習得するための研修費
C 仕事に直接必要な資格を取得するための資格取得費
D 単身赴任など方が勤務地や居所と自宅の間を帰宅等するために通常必要とされる費用
E 次のイ〜ハの費用(支払の額の合計が65万円を超える場合には、65万円までに限り、勤務先が仕事に直接必要なものとして証明したものに限ります)
イ.職務に関連する図書の購入費
ロ.制服など勤務場所において着用することが必要とされる衣服の購入費用
ハ.勤め先の得意先や仕入先などの関係者に対する接待費用や贈答品購入費用など

2.給与所得控除後の所得金額から差し引くことができる金額
確定申告を行うことにより、「特定支出−給与所得控除額×1/2」、給与収入が1,500万円を超える方は、「特定支出−125万」の金額を給与所得控除後の所得金額から差し引くことができ、税金の還付を受けられることがあります。

3.特定支出控除の拡大による利便性の向上
@ 弁護士や税理士、公認会計士などの資格取得費や勤務必要経費(図書費、衣服費、交際費等)が特定支出に加えられたことにより特定支出とされる範囲が拡大されました。
A 適用判定が、「特定支出−給与所得控除額」から「特定支出−給与所得控除額×1/2」に緩和されたことによる適用判定基準の見直しが図られました。

 これらの拡充により、給与所得者の特定支出控除の規定がより身近なものになると期待されています。


Q2.給与所得控除の改正について教えて下さい。

 

A.平成25年より給与収入が1,500万円を超える方の給与所得控除額について245万円の上限が設けられました。
給与所得控除とは、所得税や住民税を計算するときに給与から差し引くことができる控除分をいいます。自営業者の場合は、収入から必要経費を差し引いて税金を計算することができますが、給与所得者は原則として、必要経費の代わりに給与所得控除額を給与収入から差し引いて計算します。

給与所得控除額は給与に比例して金額が大きくなりますが、平成25年分より245万円で頭打ちになった形です。これによって高額給与所得者はより多くの税負担を求められることになります。




Q3 退職所得課税の見直しが図られたと聞きました。


A.平成25年より、勤続年数が5年以下である役員等が退職金の支給を受けた場合の退職所得の計算は、退職手当等の収入金額から退職所得控除額を差し引いた残額になります。

従来の退職所得の計算は、勤続年数にかかわらず「(退職手当等の収入−退職所得控除)×1/2 」とされ、退職金は老後の生活資金になる等の理由から通常の給与所得計算よりも優遇されてきました。

しかし、天下り先を転々として退職する度に退職金を受け取っているようなケースがあることから、勤続年数が5年以下である役員の方は、2分の1課税の恩恵がなくなりました。


   

私の部屋    「 親 子 」

 「私が起きる前に家を出て、私が寝てから帰宅し、休み日もほとんど仕事で家にいない。」それが子供の頃の父親の記憶です。最近では定年を迎え、働いてはいるものの休みの日に顔を合わせることが多くなりました。

ふと気づくと本屋で見かけて私が読みたいと思っていた小説を父親が読んでいました。父親と本の話などしたことが無かったので、同じ小説に興味を持つとは思ってもいませんでした。さっそく父親からその小説を借り、コタツに座りながら私が上巻を読み、父親が下巻を読む。母親は、掃除が出来ず嫌な顔をする。やはり親子って似るものなのですね。


 

あとがき

 いよいよソチオリンピックが開幕しますね。先日、メダルに近いと言われる選手の特集をテレビで見ました。いつものニュースでは、好成績を残した事実しか目にすることはありませんが、その特集を見て、「連戦連勝している選手も見えないところで繰り返し繰り返し技術をみがいているんだな」ということが改めて分かり、感激しました。選手の皆さんが普段の練習の成果を存分に発揮できるよう、日本から心をこめて応援しようと思います。(坂本)     

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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