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(発行日 2013年2月9日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 平成25年度税制改正の注目点のひとつに相続税の課税最低限の引き下げがあります。改正前は相続税の対象者は100人に4人でした。改正後は8人、地価が高い都市部ではもっと割合が上がります。そんな状況を受けて相続対策セミナーが活況を呈しているようです。バブルの時に資産を持っていた方は、やれ「借金をしてアパートを建てろ」「会社に不動産を移せ」「保険で納税資金を作りだせ」という不動産会社、銀行、税務専門家主催のセミナーをお聞きになったことがあるのではないでしょうか。その後バブルが崩壊し、専門家に提案された対策を実行して苦しんだ人も多くいます。


 相続というものは、財産だけではなく家や家族の承継(祭祀承継や親の介護等)を含めた問題であり、単に税金の問題だけで対策を立ててよいとは思えません。自分が何故そんな財産を引き継げるのかなどを十分考え「対策」を打つ必要があると思うのです。

 

 

今月のトピックス

確定申告 Q&A

佐藤 元太  坂部 啓太


Q1.
復興特別所得税の影響で今年の申告分(平成24年分)から税率が上がりますか?


A.来年申告分(平成25年分)からとなります。東日本大震災の復興財源確保のため、平成25年分から平成49年分までの25年間、基準所得税額の2.1%の復興特別所得税を所得税と併せて申告・納付することとなりました。

 また、平成25年から平成49年の間に生ずる所得に対して源泉徴収を行う際には、源泉徴収すべき所得税額の2.1%相当額(1円未満の端数は切り捨て)の復興特別所得税を源泉所得税と併せて徴収・納付する必要があります。源泉徴収税額表も改正されておりますのでご注意下さい



Q2.アフィリエイト収入があります。確定申告をするべきですか?

 

A.事業として税務署に届け出てない場合は雑所得、届け出ている場合は事業所得として申告が必要です。アフィリエイトの収入から必要経費を差しい引いた金額が所得となります。 

 ただし、アフィリエイトを副業としているようなサラリーマンの方で、給与収入は1か所だけで年間2,000万円以下、アフィリエイトの所得と、その他の雑所得の合計が20万円以下の場合には申告をしなくてもよいこととされています。(所得税法121条1項)。 また、専業主婦のような方で、他に所得がなくアフィリエイトの所得が基礎控除の38万円を超えない場合も同様です。



Q3 太陽光発電により売電をしています。確定申告をするべきですか?


A.自宅に取り付けてあれば雑所得。不動産賃貸業を営む方の賃貸アパートであれば不動産所得、ただし、全量売電により不動産所得との関連がなければ雑所得。事業所得者が事業所に取り付けている場合は事業所得として申告が必要です。

経費は、設備の減価償却費などが該当します。助成金を受けていれば、その金額を設備から控除します。ただし、これらも所得税法121条1項が適用できる場合や他の所得がなく売電の所得が基礎控除の38万円を超えないような場合には申告をしなくてもよいこととされています。



Q4.所得税の還付申告、更正の請求とその提出期限について教えてください 


A.所得税の還付申告とは、確定申告書を提出する義務のない人が、給与等から源泉徴収された所得税が本来支払うべき年税額より多い場合に、納め過ぎの所得税の還付を受ける手続です。還付申告ができる期間はその年の翌年の1月1日から5年間です。

所得税の更正の請求とは、確定申告書を提出した後に計算誤り等により、税額が過大であったり還付金が少ないことが分かった場合などに正しい税額に訂正することを求める手続きです。更正の請求ができる期間は、原則として法定申告期限から5年以内です。平成22年分以前の申告については法定申告期限から1年以内です。

なお、本来確定申告の必要のない方が、還付を受けるために法定申告期限後に申告書を提出している場合には、提出した日によって更正の請求ができる期間が異なります。申告書の提出日が平成23年12月2日以後であればその提出した日から5年以内、それより前であれば提出日より1年以内となります。   

私の部屋    「 立 春 」

 「暦の上では春」という決まり文句を天気予報などでよく耳にします。普段は何も気にしないのですが、今年は少しだけ個人的に関係がありました。というのも今年の立春で私の厄が明けたらしいのです。他人事のように書いていますが、実はあまり気にしたことがなく、厄が明けるのも1月1日だとつい最近まで勘違いしていたくらいです。

 その程度の認識なので、自分では何もせず家族にお守りを買って貰った位でしたが、そのおかげか特別悪いこともありませんでした。ただ、ここ1年位は急激に「老い」を感じています。たった一つの自慢だった視力にもそろそろ老眼らしき症状が・・・厄は明けましたが少し切ない今日この頃です。 

 

あとがき

 節分の日は、「鬼は外」「福は内」と豆まきをする声が近所から聞こえてきたものですが、最近はマンションが多くなったせいもあり、豆まきをする声を聞くことがなくなりました。  子供のころ、玄関戸を大きく開けて、大きな声で「鬼は外」と落花生を思いっきり外に投げ、「福は内」と玄関に投げ、投げ終えたら内にまいた落花生を年の数だけ拾って、この一年も健康で過ごせますように願を込めて食べたことを思い出します。今年も皆さんが健康でありますように(高田)  

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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