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(発行日 2012年8月7日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 私は、ある限定のもとで世の中の仕事で不可能なことはないと思っています。それでは、不可能を可能に変える考え方をお話しましょう。「さて、困った。」と思ったら、まずやり方を再検討します。次に、視点を変えて違う方法が無いか検討、それでもだめなら、質の程度を考え、量を調整し、期限を延ばせるかどうか思案、それでもだめならお金で解決できるかどうか、そして極まったらやめてしまうことを考えます。

「ある限定のもと」と申し上げたのは、世の中のことは相対的なのもので固定しません。今日の親切が明日のあだになる世界で、間違いなく自分の思いどおりにはなりません。

 逆説的に、その前提条件のもと、なんとでもなると考えるのです。肩の力が抜けますよ。

 

今月のトピックス

タイ国の経済情勢その他諸々

村田 光央

 「ものづくりの国」日本としては微笑んでいられない状況について、「微笑みの国」タイからレポートいたします。



(1)タイの物価って?(1バーツ=約2.6円)

タイの大衆食「バミー」(日本のラーメンに近い)と世界的人気携帯電話「iPhone」の値段を日本と比べてみたいと思います。


バミーとラーメンでは、タイは平均、日本は最安値に近い価格を取ったつもりですが、それでもラーメン一杯の値段は日本の方が約4倍もするのに、iPhoneの値段はタイの方が高いんです。「タイ人で、iPhone持っている人いるの?」なんて言わないでくださいね。バンコク市内の若い子たちの「必需品」です。

 

(2)タイ人のお給料って?

iPhoneが「必需品」になってきているタイ人のお給料について見てみました。タイの最低賃金制度では、バンコクは今年の4月に約4割上がって、日給で300バーツ(約780円)。労働法上週48時間労働(週6日)が可能ですので、月給(25日勤務)にすると7,500バーツ(約19,500円)。ただ、最低賃金ですので、参考までにバンコクでの大卒初任給は約15,000バーツ(約39,000円)。それでも、大卒初任給よりiPhoneの方が高い国なんです。


(3)経済成長って?

あまり経済に詳しくなくても、物が売れれば経済が成長することは分かります。先ほどiPhoneがバンコク市内の若い子たちの「必需品」になってきていると言いましたが、タイ全体で見ればまだまだ「ぜいたく品」だと思います。でも、「ぜいたく品」が「必需品」に変わる状況で需要が喚起され、物が売れます。物が売れるから賃金が上がります。賃金が上がるから物を買います。これは、昔の日本の高度経済成長期における三種の神器を見ているような気がしませんか?ちょっと古いかもしれませんが、今のタイはまさにそんな状況だと思います。


(4)利潤獲得源泉って?

さて、タイでは「ぜいたく品」と定義したiPhoneですが、日本では携帯電話を購入するときの選択肢にしっかり入っていると思います。つまり、日本人は既に購入できるだけの賃金をもらっていて、ほぼ一人一台持っている「必需品」になっています。でも、こんな市場は、10年前に想像できませんでした。これこそ、iPhoneが「革新的な発明」と言われるゆえんで、企業の利潤獲得源泉です。
そして、もうひとつの利潤獲得源泉が「労働者の賃金」です。賃金とはその国で最低限の生活を営むことができるよう配慮されています。最低限の生活に必要なものが「必需品」です。つまり、iPhoneがまだ「ぜいたく品」の国では、(1)で見たバミーが食べられる賃金を支払えば、労働者の獲得ができるということです。


(5)微笑んでいられますか?

さてみなさんは、iPhoneに次ぐ「革新的な発明」をするのは、どこの国のどんな企業だと思いますか?そして、その製品は、どこの国で作られると思いますか?一緒に考えてみましょう。



村田 光央 (むらた みつお)
元坂部会計事務所職員で、退職後廣野社会保険労務士事務所勤務。
税理士資格取得後、タイの日本法人のブランチに就職。東南アジアの情勢に明るく、
日本の中小企業の動向に心を寄せる若きサムライ。


 

私の部屋    「 友達っていいですね! 」

 

最近町を歩いていて行ったことがないそば屋を見かけると、ここはどんな味なのかな、とつい気になってしまいます。素人なので詳しいことは分かりませんが、そばの麺とつゆはお店によって本当に様々です。必ずしも高い店が自分にとってうまい店とは限らず、自分の好みとベストマッチしたお店に当たった時には、おいしさに思わず唸ってしまいます。

 また、私の中でそば屋の安さと早さもとても大事な要素です。駅前の立ち食いそば屋で、頼んでからほんの数十秒で出てくる安くておいしいそばはほとんど芸術的といっていいレベルじゃないでしょうか。そのスピード感だけでもうそばの値段の半分くらい元を取った気になります。

もう一つ欲を言えば、接客をする店員さんはできればおばちゃんであってほしいです。これが若い人ではどうも落ち着かない。やっぱりあの雰囲気はおばちゃんでないと出せません。

さて、今日の晩飯もそばになりそうです(笑)。
 

 

あとがき

花火大会の季節がやってきました。隅田川の花火大会は如何でしたか。スカイツリーとのコラボ何とも言えませんでした。花火はやっぱり、打ち揚げたときの破裂音を聞きながら空に弾け飛んだ花火を観賞するのが好きです。年々星の色は色彩豊かになり、観覧する人の目を楽しませてくれています。この季節は、浴衣を着て夜空に輝く大輪の花を観賞したいものです。(高田)

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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