会長コラムCOLUMN

第25回 「論理的思考力と対人感受性」 整理・整頓 片づけ ―2― 2011.04.22

(3)幻の反復的3日坊主理論
物事を実現するためには、「実行」が重要なことは言うまでもありません。
「こうなったらいいな〜。」などとテレビを見ながら妄想しても、それは100% 実現しないことは
わかりきったことです。実行・実践が大事。もちろん、物事を構想して、その実現のために予定をたて、
現在の状況を睨みながら着実に実行することができれば、かなりの物事が自分の思いどおりになるように思えます。
でも世の中の多くの人は、思いどおりにならないことをイヤというほど経験している。
もちろん、それは気持ち・心のありようで大きくとらえ方が変わるということになりますが・・・。

とにかく、やろうとして行動しても長続きしないことが往々にしてにしてある。
3日も持たない。いわゆる3日坊主です。お正月に「今年は日記を書くぞ。」 と誓っても、
2月以降が白紙の日記が毎年積み上がった経験はありませんか。実は私も3日坊主の典型で、
なんでも新しいものに飛びつく。何年かして「よし、 これをやろう。」などと言おうものなら、
家内に「あなた、3年前もおなじことを言っていたわよ。」なんて冷やかされます。

整理・整頓も同じこと。一念発起して「よし。」と決めても3日もすれば元の木阿弥です。
しかし3日坊主でも1日休んでまた3日坊主を続ければ、1年のう ちの4分の3、つまり273日は実行できる。
したがって、休みながら3日坊主を続ければ物事は成就できることになります。
これは反復的3日坊主理論といい、ちょっと見には有効に思えます。
でもこれは、「理屈ではそうなるはず」という典型例で、少なくとも私は長続きしなかった。
私にとっては幻の反復的3日坊主理論です。その後、試行錯誤を繰り返しました。
その結果次に述べる「18分間」ルールを発見します。これは、私の生理にあっているようで、
今も重宝に使っています。特に、ものの片づけには有用性を発揮します。


(4)18分間の黄金ルール
エースナンバー18番、十八番(おはこ)・・・「18」という数字は日本人にとって特別な意味があるようです。
そして「18分間」。これが私にとっての黄金の「集中タイム」です。

「18」の倍数は「36」「54」「72」「90」・・・これが物事を片付けるもっとも効率のいい
区切りの時間になります。18分間集中して物事を行う と大変効率がいいのです。
乗ってくれば倍の「36分」にしても良い。注意することは、この区切りを無視して物事を行うと
中途半端になりがちだということで す。18分間という時間は意外とまとまった塊です。
私の場合、簡単な単行本を普通に読んだ場合、18分間で約30頁読めます。普通の量の単行本は
250頁程度ですから、まあ、一気に読み進めると約2時間で読み終えるということになります。
肩の凝らない小説ならば、そのペースで読めるのですが、ちょっと専門 がかった本などは、
一気読みは苦痛以外の何ものでもありません。そこで、一日18分間集中して読む。
そうすると意外と最後まで読め、斜め読みでも意外と一通り読めたりします
(私の場合、読み切れないものも数多くありました)。
論理的思考力構築のためには「読書」はかかせませんが、その具体的な方法論は次回番外編としてご説明します。
ここでは、18分ルールは片付けに有用だということをご説明します。

整理の標準的な手順
取り出す→要・不要を判断する→必要な物を元の場所に戻す

整頓の標準的な手順
物の定位置を決める→その定位置に納める→見やすい工夫する


大変シンプルですが、これだけのサイクルです。
ところが最初手をつけるときのぐちゃぐちゃの状態では、整理に時間がかかります。
そこで、このサイクルを回すために、18分間ルールを活用するのです。例えば、机の引き出しが6つあるとします。18分間あれば、ゆとりを持って3つくらいの引き出しを整理できます。
まず、机の上を何もない状態にしておいて、一つの引き出しからすべての物を取り出します。
そして、それを要る物と要らない物に分ける。そしている物をもとの引き出しに戻す。
要・不要の判断がつかないものはいったん、決められた収納場所に仮置きすればいいですね。
これだけです。1ヶ月もすれば、部屋の中に はあふれかえったもののうち必要な物だけが残ります。
その後、収納場所にアドレスをつけて、必要な物をそのアドレスに割り付ける作業が残りますが、
それも 18分間ルールでサクサク片付けます。

次回予告
(5)ちょっと一休み 思考力を高める読書術
(6)片をつける能力
(7)70%の黄金ルール
(8)ちょっと一休み 人間的発展力

社長メニュー(ASP版) 毎月更新!お役立ちコーナー

戦略経営者システムQ&A 補助金・助成金情報

経営革新等支援機関

ページ
最上部
TOP
PAGE
Mail